2010年12月25日土曜日

Deciding Advantageously Before Knowing the Advantageous Strategy

Hanna Damasio, Daniel Tranel, and Antonio R. Damasio. 1997.
Science, 275: 1293-1295.

健常者とVMPFC損傷患者が「ギャンブル・タスク」を行う。
ギャンブル:
選択肢A, B:ハイリスク・ハイリターン
選択肢C, D:ローリスク・ローリターン(こちらの方がリターンの期待値?は高い)
被験者の行動、SCRs(皮膚電位)を観測。また、タスクの内容について質問。

結果:
被験者の行動は以下のperiodに分けられる。
(1)pre-punishment:損失を経験する前→選択肢ABを好む
(2)pre-hunch:何度か損失を経験→健常者はriskyな選択肢を選ぶ時に、SCRsが上昇するようになる。しかし、タスクの内容について意識的に知覚しているわけではない(どっちの期待値が、、、とかは分かっていない)し、行動にも現れない。
(3)hunch:選択肢CDを選ぶようになる。
(4)conceptual:タスクの内容が理解できる(e.g. ABはハイリターンだがハイリスクで、CDを選んだほうが良い)

一方、ほとんどのVMPFC損傷患者はタスクの内容も分らず、SCRsにも変化が見られず、悪い選択肢A,Bを選び続けた。
また、3人のVMPFC損傷患者はタスクの内容を理解し、かつ、採るべき選択肢も分っていたが、実際の選択やSCRsには反映されなかった。

→意志決定には「意識下のreasonableなプロセス」と「無意識下の感情的なプロセス」が関わる。
VMPFCは後者に関連しているのではないか。

過去の経験(報酬、罰、感情など)を反映した自動的(automatic)なプロセスの方があって、VMPFCが関わっている。
→VMPFC損傷患者は正しい意志決定はできない。


関連論文:
Antoine Bechara, Hanna Damasio, Antonio R. Damasio, and Gregory P. Lee. 1999.
Different Contributions of the Human Amygdala and Ventromedial Prefrontal Cortex to Decision-Making.
J. Neurosci. 19: 5473 - 5481.

Bechara A, Damasio H, Damasio AR. 2000.
Emotion, decision making and the orbitofrontal cortex.
Cereb Cortex. :295-307.

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