2012年7月18日水曜日

ミラーニューロンと他者行動の理解


サメジマさんに紹介してもらったPNAS論文。
「自分がモノを掴む」時と「他人がモノを掴む」時の両方に反応するミラーニューロンの活動は、その「モノ」の価値によってモジュレートされる。面白い。 http://www.pnas.org/content/early/2012/06/25/1205553109

著者らは「ミラーニューロンは他人の行動意図の理解に関わっている」としてるけど、この結果が「他者理解」を意味するのか「観察学習(他者の行動/結果から自分にとっての価値を学習)」を意味するのかはよく分からないと思う。著者らも特に議論してないし…(最後に一文だけ?)。

「自分にとっての価値」と「他人にとっての価値」が一致しない状況(例:他人はバナナ好きだけど、自分は嫌い)ではミラーニューロンはどちらにモジュレートされるのだろう?「他者にとっての価値」にモジュレートされるなら「他者理解」、「自分にとっての価値」なら観察学習と結論できるのかな?

まあ、もちろん「他者理解」はミラーニューロンだけではなく、色々なシステムの組み合わせで行われているはずなので、計算論モデルを書き下すことが重要で…
となって、自分の研究に繋がった(はず)?
ということで、他人の論文にゴチャゴチャ言うより自分の研究を頑張らないと…

追伸:
今週のJNSに観察学習の論文が出ています。
他人の行動/報酬から「刺激ー反応」連合を学習する場合は後部線条体(尾状核)、「行動ー結果」連合を学習する場合は前部線条体(尾状核)が関与する。
http://www.jneurosci.org/content/32/29/9878

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